こちらは、1966年にデザインされた、”植物相”という意味を持つ”Flora/フローラ”シリーズのサービングプレートとタンブラー。
“まる”や”線”というミニマルな形を用いて、さまざまな植物がエンボスで表現されています。

凹凸は手に取る度に感触が楽しく、マウスブローならではの薄く繊細な作りがすんなりと肌に馴染む。
クリアガラスながらも、まるでカラフルな色彩が目の前に広がるかのように、光を反射して華やかに煌めきます。

直径約40cmほどの大きなサービングプレートは、中央に一輪の花をあしらい、その周りをぐるりと一周多種多様の草花をリズミカルに並べた、ずっしりと存在感のある一枚。
テーブルの上にあたたかな春の陽気を運んできてくれそうな、見ているだけでも気分が上がる一品です。

高さ約10cmほどのタンブラーは、見た目の通り、手に持った感触も軽やか。
空に向かって伸びる草木の生き生きとした姿には、可憐な中にも強い生命力を感じることができます。

Floraは廃盤と再生産を何度か繰り返し、現在も展開数は少ないながらもiittalaの人気シリーズとしてラインナップしている、ロングセラーシリーズ。
今回ご紹介するものは、ARABIAのシールが残っていることから、1978〜1991年ごろに作られたもので、おそらくARABIAから販売されていた時期のものではないかと思われます。


















