
Veronaを手掛けたSven Middelboe/スヴェン・ミデルボーは、デンマークを代表する照明デザイナーのひとり。
もともとはビジネスを学んでいましたが、やがて照明デザインの道へ進み、1950年代から数十年にわたり数多くの照明を手掛けました。
ガラス、金属、プラスチックなど時代ごとの素材を柔軟に取り入れながらも、一貫して追求していたのは「光そのものを美しく見せること」でした。

Veronaが発表されたのは1968年。
もともとは、当時Sven Middelboeがデザイナーとして所属していたNordisk Solarより発表されました。
シェードを幾重にも重ねることで光を巧みにコントロールしながら、ひとつの彫刻作品のような美しいフォルムを実現。
半世紀以上前にデザインされたとは思えないほど現代的で洗練された姿は、今なお色褪せることがありません。

まず目を奪われるのが、この独特な多重シェード構造。
幾枚もの円形シェードが重なり合うことで生まれる立体感は、まるで空間に浮かぶ彫刻作品のようです。
灯りを点けていない昼間でも十分な存在感があり、インテリアの主役として空間を引き締めてくれます。
北欧照明の魅力が凝縮されたような造形美です。

Veronaの真価は、灯りを点けた瞬間にさらに際立ちます。
シェードの隙間から漏れる柔らかな光が幾重にも重なり、まるでグラフィック作品のような美しいグラデーションを描き出します。
光源そのものはしっかりと隠されているため眩しさが少なく、空間全体をやさしく包み込むような心地よい明るさ。
見上げるたびに思わず見惚れてしまうような灯りです。
Veronaには複数のサイズ展開がありますが、この直径32cmモデルは特に扱いやすいサイズ感。
大きなモデルの迫力も魅力ですが、日本の住宅環境では少し存在感が強くなりすぎることもあります。
その点、32cmはVeronaらしい華やかさをしっかりと感じられながらも、空間に自然と馴染む絶妙なバランス。
ダイニングテーブルの上はもちろん、リビングや書斎など幅広い場所で活躍してくれます。



















