Furniture that does not assert itself as an individual entity, but rather exists in harmony with architecture, light, and human movement.
アアルトの発明ともいえる、独自の成形合板技術“L-レッグ”。
木材を蒸気で柔らかくし、曲げながら接着することで、金属を使わずに安定した強度を実現しました。
この構造が生み出す、やわらかなカーブと軽やかな印象。
どの角度から眺めても美しい、アアルトデザインの真髄がここにあります。
こちらは1945年にデザインされたベンチ、153A。
今回ご紹介するものは、座面がスリットになっており、ナチュラルラッカー仕様となっています。
美しく等間隔に並ぶスリットが空気が通り抜けるような軽やかさを生み出しています。
そのシャープな直線と、脚部の柔らかなカーブとの対比が心地よく、まるで光と影が織りなすリズムが家具になったかのよう。

















