一見して「これは何?」と好奇心をくすぐられる、小ぶりなカトラリーたち。
二本刃のオイスターフォークと、三本刃のオイルサーディンフォーク。
こちらは北欧デンマークのUniversal Steel Company製のヴィンテージアイテム。
どちらも用途がかなり限定されたニッチなカトラリーですが、手にすればその目的に特化した“用の美”に驚かされます。

Even the form, which looks a little humorous, is the result of all the thought that went into making it easy to eat.
デザインを手がけたのは、デンマークデザインの礎を築いた巨匠Kay Bojesen/カイ・ボイスン。
カイ・ボイスンといえば、木製玩具のおさるさん”モンキー”を思い浮かべる方も多いと思いますが、実は良質なカトラリーデザインも多数手がけています。
1946年からUniversal Steel Companyのアートディレクターを務め、カトラリーやツールを通じて「使うよろこび」をデザインし続けました。
刃先には丁寧に磨き上げられたステンレスを、ハンドルには手にしっとりと馴染むローズウッドを贅沢に使用。
コンパクトながら、適度な重みと安定感があり、持ったときのバランスも絶妙です。

オイスターフォークは、殻に入ったままの牡蠣の身をやさしく掬いあげるための設計。
実は牡蠣がよく採れるデンマーク、中には生牡蠣を好んで食べる人も多いのだとか。
独特な形の二本刃は、貝の曲線に沿いやすく、身をつぶさずに運ぶことができます。











