天板下のフレームはマガジンラックのようになっており、読みかけの雑誌などをサッと置くことができます。
こちらのラックを繋ぐ2本のパーツも美しく湾曲しており、椅子に座ってテーブルを囲んだ時に足が当たりにくくなるように作られたものと思われます。
サイドから見ると脚部同士を繋ぐ平行線になったフレームの潔いシンプルさがまた美しいです。
天然素材のラタンのみを使って組み上げられたフレームは、最小限のパーツで最大限のパフォーマンスを発揮できるように設計されているように見受けられます。

これらの菊椅子とテーブルはいずれも1950年代中頃〜60年代初期のものと思われる、とても希少な品になります。
菊椅子に関しては、フレームに”意匠登録プレート”が付いており、おそらく1954年の発表当時に意匠登録をされた頃のものと思われ、更に希少なオリジナルアイテムとなります。
菊椅子は現在ではYMK長岡によって復刻されておりますが、細かな仕様やサイズが異なります。
特許情報プラットフォームで意匠登録番号を検索すると当時の貴重な資料を閲覧することができますよ♪

軽量且つ丈夫なところがラタンの魅力のひとつ。
どのアイテムも持ってみると想像以上に軽量なことに驚かされます。
ラタンが描く曲線は見た目に美しいだけでなく、使い手のことを考えられた設計だからこそ生まれています。
ラタンはどんな空間にも自然に馴染むような、軽やかで優しい存在感があり、さらに長い年月をかけて使えば使うほど、味わい深い飴色に変化していき、天然素材である以上の重厚感を与えてくれます。
今回は3点別々の販売となりますが、セットでのご使用がおすすめです。
日本が世界に誇る、ハイクオリティーな手工業から生まれた温もり溢れる籐家具の名品をぜひご堪能ください♪



















