Illum Wikkelsø Capella Easy Chair with Ottoman Niels Erik Eilersen/イルム・ヴィケルソー イージーチェア カペラ アイラーセン デンマークヴィンテージ

Designed by Illum Wikkelsø

デンマーク出身の家具デザイナー・職人、Illum Wikkelsø/イルム・ヴィケルソー(1919–1999)
若くして家具職人としての修業を始め、伝統的な技術と革新性を併せ持つ人物として頭角を現しました。
王立芸術アカデミーで学んだ後、ヤコブ・ケアや著名な建築事務所でも経験を積み、自らのデザインスタジオを設立。
チークやローズウッドなどの天然素材を活かした彫刻的なフォルムと、人間工学に基づく心地よさが融合したデザインが特徴です。

こちらは1959年にデザインされた”Capella(カペラ)”シリーズのイージーチェア、モデルNo.4。
製造を手がけたのは、1895年創業のデンマークの老舗家具メーカー Niels Erik Eilersen(ニールス・エリック・アイラーセン)社。
デンマークで初めて蒸気を使って木材を曲げる技術を導入し、車輪や馬車の製造をからスタートしたメーカーです。
その後、その構造技術を活かし、堅牢で洗練されたモダンファニチャーを生み出してきました。

潔いほどの直線とシャープなラインを描き出す角度の絶妙なバランス感。
素材、構造、そして美しさが見事に調和した洗練された佇まいは、見るものをぐっと惹きつけます。

The chair brings warmth and dignified presence to the entire room, and even makes you feel the flow of time gently.

イルム・ヴィケルソーはデザイナーでありながら、指物技術士の資格を持つ指物職人という経歴の持ち主。
指物とは木の板を釘を使わずに継ぎ合わせる技法で、こちらのチェアのアーム部分も継ぎをあえて見せるというアクセントを効かせた、指物師の彼らしいデザインになっています。

そして、Capellaの真骨頂は、その「預ける」感覚にあります。
ほどよい傾斜を持つ背もたれは、背筋をやさしく受けとめ、肩の力をふっと抜いてくれる。
アームレストはしっかりと支えを与えながらも、空間に軽やかさを与える絶妙な細さと高さに。

シートはどんな姿勢でも受け止めてくれるほど、ゆったりと広い設計。
さらに、少し低めの座面が、身体の緊張を解いてくれるように、さらに深いリラックスに導いてくれます。

↓分解・メンテナンス時の画像

古い塗装や汚れを洗浄、サンディング、ファブリックのクリーニング等のレストア後、オイルで仕上げを行いました。
オットマンのクッション下のフレームの一部に折れの補修がございます。
ヴィンテージ品のため、経年や使用に伴う細かな擦れや傷、打痕などがございますが、大きなダメージはございません。

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【サイズ】

横幅 67.5cm 奥行 72cm 高さ 74.5cm

座面の高さ 39cm アーム高さ 49cm

オットマン 横幅 67.2cm 奥行41.5cm 高さ 30cm 幕板から床までの高さ22.5cm

【材質】チーク材、ファブリック

【デザイナー】Illum Wikkelsø/イルム・ヴィケルソー

【メーカー】Niels Erik Eilersen/ニールス・エリック・アイラーセン

【年代】1960年代

【仕上げ】オイル

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