「デザイナーは一生に一つ本当にいいものが残せればそれでいい」そう語る彼が、100回以上もの試作を重ねて製作したのがこちらのブックチェア。
座面の厚みや背座のカーブなど、現在に至るまで細かな部分の改良を重ねています。
このシンプルな構造も、実は改良がしやすいようにするためのものだそう。

水之江忠臣は海外の名作と呼ばれる椅子の研究を通じて、イームズやハンス・ウェグナーといった名だたるデザイナー達と交流を深めました。
特にウェグナーには”日本の弟子”と言われるほどだったのだとか。
確かに、”リデザイン”を理念として持っていたウェグナーと水之江忠臣の考えは通じる部分があるのではないでしょうか。

















※分解、洗浄、サンディング時の様子