
おそらく”レリーフ”という名前は葉っぱの”リーフ”と装飾の”レリーフ”を掛け合わせたものではないでしょうか。
サラッとしたマットな質感が特徴で、釉薬のかかり方によってひとつひとつ表情が異なるため、どれひとつとして同じ物がありません。
レリーフは、カップ&ソーサーだけでなく、ポットやプレート、ボウル、ソルトシェーカーなど、テーブルコーディネートを一式で揃えられるように様々なアイテムがデザインされました。
今回はティーカップ&ソーサーと小ぶりなプレートご紹介します。
ティーカップは背の高いデザインが珍しく、飲み口に向かって少し細くなる形状が印象的。
その佇まいは控えめながらも上品で、フォルムの美しさも相まってエレガント。

プレートの縁にはぐるりと一周葉っぱ模様が並び、華やかさと落ち着きのどちらも併せ持った、味わいのある表情を楽しむことができます。
また、薄手で軽い作りが手に馴染みやすいのがポイントです。

レリーフの他にもアズールやコーディアルなど、クイストゴーが手掛けたシリーズには、Kronjyden/クロニーデン社、Nissen/ニッセン社、Bing&Grondahl/ビングオーグレンダール社の3種類のバックスタンプが存在するものがあります。
クイストゴーが活躍した1950年代ごろから、デンマークでは企業の合併や買収が盛んに行われており、時期によって製造するメーカーが異なるためです。
今回ご紹介するのは、いずれもBing&Grondahl社製となります。













