今回は、1960年代にデザインされた“コーディアル”シリーズのカップ＆ソーサーと、直径17cmのケーキプレートをご紹介します。
規則的に並んだ波模様は、よく見るとハートの形。
“コーディアル”はデンマーク語で「真心」や「心からの」という意味を持ち、その名の通り、ハートをモチーフにしています。
とはいえ、可愛らしすぎることはなく、落ち着いた淡いグレーが洗練された印象を与えます。
北欧ヴィンテージの食器は厚みがあり、しっかりとした作りのものが多いですが、クイストゴーのデザインは手にしっくりと馴染むほどよい厚みが特徴。
また、ハート模様の凹凸が心地よい手触りを生み出しています。
さらに、製造時期や窯の環境、釉薬のかかり具合によって色合いや模様の表情が一つひとつ微妙に異なる点も魅力です。
1950年代以降、デンマークでは企業の合併や買収が活発に行われたため、クイストゴーが手掛けたシリーズには、Kronjyden（クロニーデン）、Nissen（ニッセン）、Bing&Grondahl（ビングオーグレンダール）の3種類のバックスタンプが存在します。
このコーディアルシリーズも、3つのメーカーを経ながら製造が続いた人気シリーズ
今回ご紹介するものは、いずれもNissen社のものとなります。
