Temaと同じフォルムを採用した「メキシコ」や「コロンビア」シリーズと同様、正確な資料が残っておらず、実際のところデザイナーは特定されていません。
一説によると、当時クイストゴーはDANSK社に在籍していたため、Bing&Grondahl側が彼の名を明記することを避けたのではないか、とも言われています。

Temaは1970年代のデンマークで最も人気を博したディナーセットのひとつ。
カップは上部にふっくらと丸みを持たせ、下部はすっきりと絞られたシルエット。
角ばった独特の持ち手がユニークなアクセントになっています。
また、スタッキングが可能な点も嬉しいポイント。

ソーサーは淡いグレーを基調に、グリーンやブラウンなど複数の色味を混ぜた縁取りが美しく、落ち着いた彩りを添えています。
カップの底部やハンドル部分には、金属のような艶を持つメタリックな釉薬が用いられており、釉薬のかかり方や焼成時の窯内環境によって、それぞれ異なる個性ある表情を見せてくれます。















